Construction insulation

工法・断熱

オリジナル建築工法
「パワービルド」

私たちが提案するのは
「木の剛邸」

パワービルド工法は、日本人が長く愛してきた木造住宅を進化させて、「木の剛邸」と呼ばれるレベルまで高めています。
日本では従来、木造建築物の強度を高めるために、梁や柱を太くすることや、ボルトとナットの締結によって強度を高めることなどの工夫が行われてきました。一方、パワービルド工法ではボルト・ナットだけに頼るのではなく、オリジナル金物を使って梁や柱を締結することで、剛性のアップを実現しています。

01

一体成型のオリジナル
接合専用金物

パワービルド工法で使用するオリジナル金物は、ロストワックス製法で作られています。ロストワックス製法は精密性が高いことで知られていますし、硬さや耐衝撃性、耐久性や粘り強さなど、優れた点が豊富です。

02

一元管理された
自社開発CAD

専用のCADシステムによって、許容応力度計算も行うことができます。許容応力度計算は3階建て以上では必須ですが、建物の安全性確保のため平屋や2階建ての場合にも計算を実施しています。

03

実大震動実験による
高い耐震性能

パワービルド工法は、阪神淡路大震災の揺れを25%増しで加える実大振動実験においても、接合金物に損傷や変形を生じませんでした。これによって、パワービルド工法で作る住宅が高い耐震性能を持つことが実証されています。

04

コンパクトな物流・
スピーディな施工

木材と専用金物はそれぞれ分割してコンパクトに搬送できるので、物流がスムーズです。また木材と金物ははめ込み式で接合できるので施工がスピーディですし、施行者の技能に付随するバラツキも起こりません。

メタルジョイント方式による新・木造軸組工法「パワービルド」

パワービルド工法は、専用CADシステムによる許容応力度計算や立体解析、CADデータを用いた木材のプレカット、ロストワックス製法による高精度のオリジナル金物を用いたメタルジョイント方式と木造軸組工法など、複数の工夫によって高い信頼性を実現しています。
また、壁材として構造用耐力面材を使用する一方、柱には高強度の構造用集成材を使用するなどの工夫もあり、新たな建築工法として注目されています。

点で支える木造軸組工法

外力が接合に集中するため、ゆがみや変形が発生しやすい。

面で支える木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)

外力を分散させて、負荷を集中させない。

点と面で支えるモノコック構造

柱や梁の骨組みをパネルで補完し、構造能力を高める。

高性能専用金物

歪みやすい接合部をオリジナル金物で強化。

木造軸組工法は以前から存在しますが、接合部に大きな力がかかると変形やゆがみなどの弊害が発生しがちです。一方パワービルド工法は、接合部に専用金物を用いることでその欠点を克服しています。また、土台、梁、柱を構造用耐力面材によって一体化した6面体とするモノコック構造を採用したことで、耐震性を高める工夫もあります。

専用CADによる構造設計 
建物の強度をしっかりチェック

住宅建築を行うにあたって、四分割法や壁量計算などの仕様規定が定める計算がありますが、パワービルド工法では専用CADも用いて、高度な立体解析と許容応力度計算を行っています。この工程によって各部位に生じる負荷を確認することができますし、建物として必要な強度があるのかをしっかりとチェック可能です。

許容応力度計算+立体解析

専用CADを使うことによって、地震や台風のほか降雪による負荷がどのように建物に影響するかを計算できます。降雪の影響など地域によって差がある要素や個々の間取りなどの要素も踏まえて、一棟ごとに許容応力度計算と立体解析を行うので、状況に応じた部材の選定や数量の決定ができます。

信頼の証となる第三者機関評定

パワービルド工法の接合金物の耐力と専用CADを使った構造計算は、公的第三者機関である一般社団法人 日本建築センターに、妥当性の評定を受けており、信頼性の担保ができています。

厳しい自然条件と、地域特有の設計条件に適応した構造計算を実施

地震

日本ではしばしば地震が起こり、建築物にも大きな被害が出ていることは誰もが知ることです。そして今後も南海トラフ巨大地震などが起こると予測されていますから、命や暮らしを守るためにも住宅の耐震性は重要です。パワービルド工法は耐震性にも着目しており、大きな地震にも耐える工夫を多数取り入れています。

地震が発生すると、建物の重さに比例する横方向の力(水平力)がかかります。パワービルド工法では、水平力に対して発生する引張力と圧縮力を計算し、設計に適用しています。

台風

気象庁は台風に関連する膨大な過去データをもっており、市町村ごとに台風が通る頻度や最大風速をまとめています。パワービルド工法では、建築を行うエリアの「基準風速」を、設計時データとして利用し、外壁面積などを決定に反映させています。これによって、住宅を建てる地域に起こる台風による風の被害に備えることができます。

台風が起こす強風を受けたとき、建物には大きな押す力と引っ張る力が発生します。この力をあらかじめ想定し、構造計算に生かすことで、台風による被害を減少させることが可能です。

豪雪

住宅に雪が積もった場合、その家には通常より大きな荷重がかかります。
これによって住宅にダメージが及ぶこともあるので、地域ごとの「垂直最深積雪量」がデータ化されており、豪雪地域であれば積雪の影響を大きく加味します。パワービルド工法でも専用CADを使って雪に対応する設計を行っています。

住宅に雪が積もった場合、垂直方向の荷重が増えますから、建物を上から下に押す力が通常より強くなります。このため、垂直方向の荷重に耐える計算を行うとともに、積雪量が増えにくいように屋根の形状に配慮します。

建物の強度チェック

地震

地震が発生した場合、水平力による被害が想定されるので、それに耐える基礎の形状や鉄筋量などを決めていきます。その際、間取りや地盤強度の影響を考慮することで、その土地と建物にあった計算ができます。

柱強度

住宅に対して柱の強度を超える荷重がかかると、柱にダメージが発生しますから住宅自体も被害を受けます。これに備えるため、すべての柱の強度をチェックし、適切な素材の使用や配置を行います。

梁強度

「梁」は地震や台風、降雪などがあった際に負荷を受けるので、適切な梁が無ければ住宅に被害が発生します。パワービルド工法では地域ごとに起こり得る負荷を想定した強度計算を行い、最適な梁を選定します。

柱接合部強度

地震や台風などで耐力壁や柱に水平荷重がかかると、柱には引き抜き力とせん断力がかかります。パワービルド工法は接合部にオリジナルの専用金物を使うことで、それらの力に耐えるように工夫されています。

梁接合部強度

パワービルド工法では専用の金物を取り付け、ドリフトピンを使って梁を固定します。あらかじめ梁の接合部にかかる力を算出してチェックしているので、梁の接合部強度を適切に確保することができます。

耐力壁の量

住宅の壁や筋交いは、地震や台風の風によって起こる水平方向の力を受け持ちます。地震で発生する力は各階の荷重が基準となりますし、風に対しては各階の見付け面積を基準とします。

梁接合部強度

耐力壁は量的に十分であっても、配置上のバランスが悪いと、弱い部分に建物のねじれが発生して結果的に大きなダメージにつながる可能性があります。そのため耐力壁の配置にも十分に配慮することが重要です。

床強度

床強度の算出時には、耐力壁の配置や間隔、吹き抜けの有無などを考慮します。
専用CADを使った水平構面の強度計算は、耐力壁上方で横に接続・一体化している床や屋根面を対象とします。

地盤・基礎、設計など、あらゆる面で耐久性を強化しています

建物の耐震性や耐久性を高めるために、地盤や基礎、材料選定や設計などあらゆる要素に配慮しています。パワービルド工法はそもそも地震に強い特徴をもっていますし、パワービルド工法以外の対策を組み合わせていく工夫も実施します。これらによって、全包囲的に建物を健全に維持する性能を上げていきます。

耐久性に優れた[鉄筋コンクリート基礎]

住宅の基礎は、建物と地盤をつなぐだけでなく、建築物の重量を受け止めつつ、地震や台風の際にかかる外部からの力に備える役割をもっています。
そのため、耐久性に優れた鉄筋入りコンクリート基礎を採用していますし、土台と基礎を緊結するアンカーボルトは各部ごとに耐力を確認します。また、柱と土台の固定はパワービルド工法のオリジナル専用金物を使用、1階の床を支える大引には高強度の鋼製束でかかる力を地盤に伝達します。

シロアリに強い[土台材]

土台には防腐しやすくシロアリに強い素材として、国産材桧か米ヒバを使用します。国産材桧と米ヒバは、どちらも腐食を促す菌に強い成分を含んでいますし、シロアリへの抵抗力も確認されています。そのため、大切な住宅をシロアリによる被害から守り、建物を健全に長く維持する素材として、土台に適しています。

壁の中の湿気をおさえる[壁体内通気]

壁の通気性能を適切に確保することは、建物の耐久性向上につながるため、「壁体内通気」を採用しています。
壁材の内部で結露が起こると、部材の腐朽が進行して建物の耐久性も著しく低下します。そのため、壁体内に通気層を確保することで、壁の内部に害を及ぼす湿気を速やかに排出します。

快適と健康と安全を考えたカット断熱工法・断熱材

なぜ、住まいに断熱が必要か

「断熱」とは、建物に対して外気が及ぼす影響を緩和するための手段で、断熱性能が高いほど冷暖房コストが下がります。また、建物全体の断熱に配慮すれば、居室だけでなく廊下やトイレ、洗面所などの温度差も緩和できます。そのため、冬に起こりがちなヒートショックからくる脳卒中などのリスク低減にも役立ちます。

すぐれた断熱性能

カネライトフォームの快適性能

独立した小さな気泡の中に気体を閉じ込めることで、熱の対流・輻射・伝導を抑制し、結露の発生を抑えます。

吸水・吸湿性がほとんどない

カネライトフォームの快適性能

独立した気泡が、断熱の大敵である水を入りにくくし、断熱性能の劣化を防ぎます。

完全ノンフロン化

カネライトフォームの快適性能

カネカでは世界に先駆け、断熱材のノンフロン化を実現しました。

ボード形状の断熱材を充填するため、
高品質な施工が可能

サットウォールプレカット工法(カット断熱工法)

スキ間なくピッタリ施工。困難な電気配線や配管箇所の加工なども対応

サットウォールプレカット工法は、木造住宅の壁にポリスチレンフォームを充填する高品質な断熱工法です。従来、この工法は困難とされてきましたが、現在は住宅の設計データを踏まえて断熱材をプレカットし、建築現場に搬入することが可能です。これによって現場で残材が出ませんし、配線や配管にも対応できます。

押出法ポリスチレンフォーム

    カネライトフォームE-Ⅲ
    カネライトフォームスーパーEX
    カネライトフォームスーパーFX

柱のホールダウンの出が無い
パワービルド工法(金物工法)との相性抜群です。充填断熱でもHEAT20 G2(Ua値0.46)をクリア。

エアダクト部分

ビーズ法
ポリスチレンフォーム