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施工事例

カテゴリー:

大阪府泉佐野市高松北 K様邸 注文住宅

                   

施工データ

施工住所

大阪府泉佐野市高松北

築年数

2023年2月完成

施工面積

192.93㎡(58.36坪)

工期

打合せ期間含む 約9か月

構造

木造2階建軸組工法 + 外部構造用合板(制震ダンパーMIRAIE 6基設置)

ルームツアー動画

この住まいの魅力は、写真だけでは伝わりきらない空気感にもあります。
ショコラ色の左官外壁が描く陰影、吹き抜けから落ちるやわらかな光、玄関から和室へとつながる印象的な設計まで。
“引き算の美学”を大切にした住まいの世界観を、ぜひ動画でもご覧ください。

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提案内容

引き算で磨いた、静かな美しさをまとう住まい

この住まいで大切にしたのは、要素を足して華やかさをつくるのではなく、形・色・素材を丁寧に整えながら、空間そのものの美しさを引き出すこと。
“マイナスの美学”という明確な価値観を軸に、落ち着きと品のある住まいをかたちにしました。

外観は、ショコラ色の左官外壁をベースに、木目サイディングを縦にスリット状で効かせたデザイン。
キューブ型のシンプルなフォルムに、やわらかな素材感と陰影の表情が重なり、静かな存在感を放つ佇まいに仕上がっています。
夜には庇上部の照明が外壁を照らし、昼間とは異なる奥行きと美しさを演出します。

玄関から和室へと続く空間には、オルトレマテリア左官と造作建具、そして間接照明を組み合わせ、どこか懐かしさを感じる印象的なシーンを計画。
一方で、リビングは吹き抜けからたっぷりと光を取り込み、明るく伸びやかな空気感を確保しました。

キッチンはセパレート型を採用し、造作FIX窓によってリビングとのつながりを演出。
閉じすぎず、開きすぎない。そんなちょうどよい距離感が、暮らしやすさとデザイン性の両立につながっています。

色数を抑え、素材の質感と光の印象で魅せる。
派手さではなく、住むほどに深く心地よさを感じられる住まいを目指した一邸です。

見どころ

ショコラ左官と木目スリットが描く、上質な外観バランス
外壁はショコラ色の左官仕上げをベースにまとめ、シンプルなキューブ型のフォルムに落ち着きと洗練をプラス。
木目サイディングは縦一列のスリットとして控えめに取り入れ、主張しすぎない絶妙なアクセントに仕上げました。
さらに、庇上部に仕込んだ照明が夜の表情を美しく引き立て、昼と夜で異なる魅力を楽しめる外観になっています。

玄関から和室へと続く、ノスタルジックな光の演出
玄関から和室にかけては、オルトレマテリア左官と造作建具、間接照明を重ね合わせることで、空間全体にやわらかな奥行きを演出。
直接的な華やかさではなく、静けさの中に印象が残る、落ち着いた美しさを感じられる設計です。

吹き抜けがもたらす、明るく伸びやかなリビング
リビングにはダイナミックな吹き抜けを設け、上から光がやさしく降り注ぐ開放的な空間に。
光と影のバランスまで丁寧に計画することで、シンプルでありながら表情豊かなリビングを実現しています。

セパレートキッチンと造作FIX窓が生む心地よいつながり
キッチンはセパレート型とし、作業性と動きやすさを確保。
さらに、造作FIX窓を通してリビングとの気配がつながることで、独立感と一体感のバランスが美しく整いました。
壁面にはタイルをあしらい、清潔感と上質感も丁寧に高めています。

無垢床と造作が引き立てる、落ち着きのある空気感
床にはオーク無垢材を採用し、空間全体にあたたかみと深みをプラス。
オフホワイトの壁と濃いめの床色が美しいコントラストを生み、造作建具や照明計画とも心地よく調和しています。
古き良き雰囲気を感じさせながらも、今の暮らしに自然となじむインテリアに仕上がりました。

仕事と暮らしをやわらかく切り替える、畳の事務所空間
1階にはご主人の事務所として使える畳スペースを設け、住まいの中に落ち着いたワークスペースを確保。
さらに喫煙スペースも隣接させることで、生活空間への影響に配慮しながら、使い勝手のよい間取りを実現しています。

設計の狙い

削ぎ落とすことで、住まいの本質を際立たせる

この住まいでは、「色数を絞ること」「要素を増やしすぎないこと」を意識しながら、空間そのものが持つ美しさを丁寧に引き出しました。
目を引く装飾で印象をつくるのではなく、素材の質感、光の入り方、影の落ち方までを設計に取り込み、静かな魅力が長く続く住まいを目指しています。

シンプルであることは、何もないことではなく、必要なものを見極めて整えること。
足し算ではなく引き算で住まいを磨き上げたからこそ、外観にも室内にも、ぶれのない世界観が生まれました。

住み始めたあとも飽きずに愛せること。
その積み重ねこそが、この住まいに込めた大切な設計意図です。